謎だらけ! タミフルが効かない : 読売ウイークリー : 特集 : マネー・経済 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
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謎だらけ! タミフルが効かない
「インフル」世界流行の不気味
インフルエンザウイルスが今、世界中で不気味な「変異」を続けている。治療に使われる抗ウイルス薬「タミフル」が効かないウイルスが、鳥取県で高頻度で見つかった。ただ、これは氷山の一角。この「タミフル耐性ウイルス」は、世界各地で急増しているのだ。パンデミック(大流行)が懸念される「新型」をめぐっても、不可解な「変異」が確認された。いったい、世界で何が起ころうとしているのか。 本誌 滝沢 聡 {img:写真}インフルエンザウイルスが今、世界規模で不気味な変異を続けている(写真と本文は関係ありません)=川口武博 撮影 「なぜ鳥取県でタミフル耐性株が多かったのか、その理由はまだわかりません。ただこの冬、耐性株が日本中で増える恐れはあり、継続的な監視が必要です」 国立感染症研究所の小田切孝人・インフルエンザウイルス室長は、こう警告する。 同研究所では、昨冬の通常のインフルエンザ流行シーズンを対象に、全国の地方衛生研究所から送られてきたAソ連型ウイルス(H1N1型)1713株について、タミフル耐性株かどうかの緊急調査を実施。その結果、全体の2・6%にあたる44株が耐性株だったのだが、鳥取県だけはなぜか32%と耐性株の割合が特に高かったのだ。 この緊急調査が行われた背景には、世界中でタミフル耐性ウイルスの報告が急増しており、世界保健機関(WHO)などが国際監視体制を強めているという事情がある。 耐性株は昨年11月以降、欧州などで、高頻度で発見されている。WHOの調査によると、昨年10月から今年10月までの期間中、耐性株の割合はノルウェーで67%、ロシアで45%にものぼり、欧州全体でも25%を記録した。 新型でも変異?
さらに不気味なのは、耐性株がその後、世界中で急増していることだ。南半球が流行シーズンとなる今年6月から9月下旬にかけては、耐性株の割合が南アフリカで100%、オーストラリアで80%など、流行が明らかに全世界に拡大していることが判明した。世界全体でみると、今年3月以前は16%だったのが、1年もたたずに39%にまで急増している。 なぜ今、耐性ウイルスが世界中に広まっているのか。その理由はいまだに謎のままだ。 インフルエンザウイルスはそもそも、遺伝子の変異が激しいことが知られる。このため、特定の治療薬が頻繁に使われれば、その薬に対して、ウイルスが耐性を持ってしまうことは考えられる。 ところが、ここ1年のタミフル耐性ウイルスの拡大は、この原則があてはまらないという。 「耐性ウイルスが広まった欧州などでは、治療にタミフルはほとんど使われていない。その反面、世界で生産されるタミフルの7割を消費する日本では、耐性株の割合は低いのです
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