第45回 スペシャル(2007年3月27日放送) | NHK プロフェッショナル 仕事の流儀
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{img:映画を創(つく)る 〜宮崎駿・創作の秘密〜}

アトリエの書斎で机に向かう

{img:脳みそに釣り糸を垂らす}

「自分の脳ミソの中に釣り糸を垂らしているようなもんだから。もともと何もないのに、ただむなしく釣り堀に釣り糸を垂らしているんじゃないかという恐怖はいつだってある。それはおれの意識の領域じゃないところで決まるんだもん。アイデアじゃないんだよ。アイデアを出すだけでいいんだったら、本当に楽な商売だよ。幾らでも出せるよ、何十通りも。こういう出し方もある、ああいう出し方もある…とか、映像的にこっちのほうがパンチ効いているぜ!とかね。でも、違うんだよね。自分でも分からないけど、なんとなくおぼろげにあそこのゴールに行きたいなと思いながらつくっているわけだけど、ゴールに行く道筋がわからないんですよ。」 ひとり、深く考えをめぐらす

{img:映画は、理屈じゃない}

「人間は論理だもん。これはしっぽをすぐ捕まれてしまうんです。しっぽを捕まれるとつまんないんですよ。『あ、分かった。おれそうじゃないかと思ってたんだ』とか言われてしまうし。できたら、ぼう然とするようなものにしたいよね。『わかんないけどおもしろい』ってのが一番いいなと。人間の心の中に相当、五感と六感ってのがあるから、理屈と違う部分があるんだと思うんだよね。だから謎解きなんだよ。謎解きっていうのは、要するに論理で作ってんじゃないんですよ、ストーリーっていつも。例えば言葉で説明したっていっても、せりふだとか、そういうことで分かったことにならないですよ。」 アニメスタジオで絵コンテを切る

{img:裸になって、つくる}

「映画というのは自分を暴露してしまうものなんです。裸で人前に出ていくことなんですよ。だから、これは娯楽映画だからと作っていても、実はその人間の根源的な思想がよく出てしまうものなんです。出すまいと思っても出ちゃうんですよ。それで隠して作ると、そのしっぺ返しが本人だけに来るんです。どういうふうに来るかといったら、やっぱり正直に映画を作らなかったというしっぺ返しが来るんです。だから、映画が作れなくなりますよ、ほんとに。正直に作らなきゃいけないんですよ、裸になって、ほんとに。それはそうせざるをえないんです。だから、全存在をかけちゃうから、映画の出来については、本当に切ない思いをするわけですよね。それは、全人格の否定なんですよ。」

{img:プロフェッショナルとは・・・}

{img:いや、半分素人の方がいいんですよ。それは自分が選択して、自分がプロだからやるんじゃなくて、自分がこれをやりたいと思うからこれをやっているんだっていう。やっぱり精神の方が大事なんですよ。 宮崎 駿} {img:ページトップへ}[=>]
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