雌雄鑑別とPBFDの診断
雌雄鑑別とPBFDの診断 DNA分析によるインコ・オウムその他の鳥類の雌雄鑑別と鳥ウイルス病の診断が出来るようになりました。検査所は米国のため回答を入手するまで2週間程度かかります。 検査材料:羽毛または血液
○胸部か頭部の羽毛
換羽中で、血液を中に含んでいる羽軸を持つ羽毛なら2本。
成長の終わった羽根なら5本。抜け落ちた羽毛は検査不適
○血液 0.1ml
環境からの汚染を防ぐ意味から静脈採血した血液が良い。
深爪からの採血は他の細胞因子が入り込みやすいが鑑別できる。
PBFDはあらゆるオウム類の鳥に感染し、潜伏期間は18日から最長18ヶ月。急速な体重減少、沈鬱、生長中の羽毛の抜け落ち、奇形羽毛の発生、嘴の過長と変形、やがて死亡。糞便、ソノウ液、羽毛屑あるいはこれらに汚染されたケージ、餌や水を通じて感染する。 その他の検査可能項目
○ポリオーマウイルス感染症 Avian Polyoma Virus
ポリオーマウイルス感染症(APV)はセキセイインコのいわゆる“コロ”で、budgeriger fledgeling disease(BFD)とも称される。巣内で孵化後親鳥から感染を受けて死亡するものもあるが、生き残ったものは羽毛の発育障害を引き起こす。そのため飛行できずに走り回ることから“ランナー”と呼ばれる。世界中に広く蔓延し、成鳥ではストレスに曝されない限り、臨床症状を現すことはない。一見健康そうに見えるがウイルスのキャリアー(媒介動物)になる。やがて何も症状を示さずに突然死したり、一日あるいは二日位の短日時だけ種々の症状(沈鬱、食欲廃絶、体重減少、ソノウの食滞、嘔吐、下痢、皮下の出血を呈して死亡する。症状のないこれらの鳥が他の鳥への感染源となる。 ○パチェコ病
ヘルペスウイルス感染症で、オウム類に広く蔓延している。感染を受けた鳥の多くは行動の不活発、食欲廃絶、膨羽、下痢を起こすが、全く臨床症状を表さないで死ぬものが数%いる。肝臓肥大、脾腫、腎腫大を特徴とする肝細胞の広範囲の壊死で死亡する。感染を受けた鳥は3〜7日で糞便中にウイルスを排泄する。南北アメリカ大陸産のオウムは他のものより感受性が高い。 ○クラミジア感染症(オウム病)
あらゆる年齢のすべての鳥類に感染する。初期症状は肝臓が冒されるために体重減少が目立つ。食欲廃絶、低体温、運動不活発,緑黄粘液便が見られる。40%以上の鳥は重度の沈鬱状態を示して死亡する。早期診断症例では抗生物質で良い治療効果を得る。
ヒトへは鳥や哺乳類から感染する。感染鳥との濃密な接触や、この病原体を含む塵を吸入して感染する。 検査材料の採取
生きている鳥のAPV,PBFD,パチェコ病については2つの材料が使える。
(1) 理想的なもの:静脈血を注射筒で0.25〜0.50ml採取する。試験管に保存。
(2) 次善的なもの:爪を切って血液を濾紙上に吸着させて保存。
(3) 総排泄孔内を綿棒で拭って、試験管に保存しても良い。
(4) 死体からの検索:肝臓、腎臓、脾臓の採取。 Species List For DNA Sexing
700種類以上の鳥について雌雄の判定ができます。以下には最近鑑別の要請のあった主な種類を挙げておきます。 African Greys(ヨウム)
Alexandrine Parakeets
Amazons(ボウシインコ類)
Australian Parakeets
Budgies(セキセイインコ)
Buzzards(猛禽類)
Bourke's Parakeets(アキクサインコ)
Caiques(シロハラインコ類)
Cranes(ツル類)
Cockatiel(オカメインコ)
Cockatoos(ヤシオウム/バタン類)
Conures (コイミドリインコ類)
Doves(小型野生ハト類)
Ducks(カモ類)
Emu
Falcons(タカ類)
Fig Parrots
Finches(鳴禽類)
Flamingos
Geese(ガン類)
Great Billed Parrots(オオハナモドキ)
Hanging Parrots(サトウチョウ)
Kakarikis
Kookaburras(ワライカワセミ) Lories(スミインコ)
Lorikeets(ゴシキセイガイ類)
Love Birds(コザクラインコ類)
Macaws(コンゴウインコ類)
Meyer's Parrot(ムラクモインコ)
Moustached Parakeet(ダルマインコ)
Mynahs(九官鳥)
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